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2004.01.25 旧8番ヘッドの頭を2時間半で短くする方法 | ||||
○ カスタムの経過 ○ |
なにやら雑誌広告のようですが(笑) 一応、私が旧8番ヘッドを短くした時の過程をアップしてみます。 短くしたのは8mm〜1cm程。 それでもウィッグキャップの深いウィッグとの兼ね合いを考えると短すぎるくらいなんじゃないかと思います。 |
それではまず、削る前の旧8番ヘッドデフォルト写真を見て頂きましょう。 噂に聞くだけあってやっぱりちょっと長いような気がします。 ちなみに比べているのは13ののヘッドです。 (後になって気づいたんですが、13ののヘッドはナナヘッドや旧4番ヘッドより5mmほど頭が短いのであまり比較対照になってませんでした) そんな訳で早速削る事にしました。 |
とにかくなるべく簡単に行きたかったので楽そうな方法を考えました。 で、採用したのが、 『大根下ろし方式』!(笑) まず、なるべく粗めなサンドペーパーを買います。 私が行ったホームセンターで一番粗かったのは100番のサンドペーパーでした。 これを買ってきて、まず一枚の3分の1程度の幅に切ります。 横位置で取るのがポイントです(笑) 写真の通り、目安としては旧8番ヘッドより少しだけ太いくらいですね。 |
さて、準備が出来たらおもむろに削ります。 上記写真のようにサンドペーパーの上に伏せて置いたら旧8番ヘッドをグワシッと掴み、大根下ろしです。 力を入れてガシガシガシガシとサンドペーパーの上で前後に動かします。 ただそれだけです。 ひたすら前後に動かします。 削る目安として私は旧8番ヘッドの後頭部に刻印されている「SD-F-08」の文字が消えるくらいと言う気持ちでやりました。 |
初めのうちは無心でガシガシと、予定の目安を目指して行っても問題ありませんでした。 が、暫くしてちょっと手を止めてみると…。 力の加わる加減の所為で、真っ直ぐ綺麗には削れずに手前の方が寄り多く削られている。と言う状況が発生していました。 ちょっと極端に言うと上の写真のような感じに斜めに削れています。 それに気付いて一度手を止めました。 とは言え、最初に思い切りガシガシ行った所為で結構削れていたので、そこまで行ったら後はバランスを整えるように、斜め上に上がっている部分だけを削るようにして整えるだけです。 全体が平坦になるように、様子を見ながら均していきます。 |
因みに、その作業をする時はペーパーを濡らさない方が早くできます。 が、濡らさないでやると、 このように大量の粉が生成されます。 ですので絶対にマスクは必須です。 |
さて、後半丁寧に削りを終わらせると下記写真のようになります。 少し作業後の方が写真自体が小さく映ってしまっていますが、それでも随分頭が短くなったのが見て取れると思います。 横から見るとこんな感じ。 こっちの方が短くなった度合いが分かりやすいかもしれません。 |
しかしです。 ここまで終わったからと言って作業はまだ終わりではありません。 ただ短くするだけだったら30分掛からずに済んでいます。 |
短くするという事は、忘れちゃいけない。 蓋のかみ合わせがずれてしまいます。 こちらはイメージ画像ですが、旧8番ヘッドは内部が肉厚なので中が蓋の縁よりかなり厚くなってしまっていて蓋が嵌りません。 そんな訳で次はヘッドの内側を削る事にしました。 |
使うものはセラカンナです。 彫刻刀やナイフなどでもいいかもしれませんが、結構たくさん削るのでセラカンナがあればその方が安全だと思います。 |
まず、どれくらい削るのかの目安を取る為にヘッドの蓋をヘッドと合わせ、本当は鉛筆など使うといいんでしょうが取りに行くのがめんどくさかったので(爆) 手近にあったPカッターで蓋の縁の周りをグルリと、傷を付けるようになぞってみました。 引き続きイメージはこんな感じ。 丸い黒い線が削る目安です。 |
さて、目安が分かったらあとはまたひたすら削るだけです。 あまり下へ深くは削らなくていいので、そして傾斜の付いた削り方で大丈夫なので厚みを薄くしていきます。 時々蓋を合わせて様子を見ながら、削りすぎないようにだけ注意します。 また、ヘッドの後頭部についている蓋と噛み合わせる爪の部分は削り落とさず、残すように削ります。 所要時間、ここが一番掛かって1時間強。 こんな感じになりました。 |
ここまで来たら後もう少しです。 次は仕上げです。 上の写真のように、外見も蓋のかみ合わせがずれてしまっています。 これも勿論、削る前に撮り忘れてしまったのでイメージになりますが…(汗) とにかく上のような感じに見事な段差が出来ています。 |
この段差を落とす為に使ったのはやっぱりセラカンナと100番のサンドペーパーでした。 が、これは私の根が短気な所為であって、綺麗に仕上げたければもっと目の細かいサンドペーパーを使った方がいいと思います。 |
まず、セラカンナで尖った角を適当に落とします。 角が落ちたら次はサンドペーパーで削るだけです。 私は100番のサンドペーパーを使ったのでかなり早く削れました。 蓋とのバランスはある程度削ったところで蓋をして、そのまま削れば結構バランスが取れます。 蓋も削ってしまいそうな気がしましたが、段差の所為でそんなに蓋に傷は付きませんでした。 が…ちょっとの傷も気になる場合はやっぱり蓋を外して削った方がいいと思います(笑) さて、バランスが取れたら100番のサンドペーパーを使った所為で出来た細かい傷を消していきます。 ある程度納得のいくくらいになったところで、所要時間30分〜45分くらいでした。 |
そんな訳で完成型は以下の写真になります。 ちょっと段差の処理が甘いかもしれませんが私としては満足のいくレベルでした。 |
8mm〜1cm程度と聞くと数字では大したことがないように感じますが、結構バランスが取れているんじゃないでしょうか。 もともと旧8番はヘッドの蓋が割と厚みと言うか高さがあるので、あまり短くしてしまうと蓋のラインにウィッグキャップの端を合わせるように被せた時、前髪が目に掛かりすぎてしまいます。 私としてはこの程度が丁度いいように思いました。 因みに最終的に、最初に目安にした「SD-F-08」の文字の底辺がぎりぎり見えるか見えないか。と言うくらい削りました。 |
タイトルには2時間半と書きましたが、結構休憩を入れただらだら作業でしたので集中してやれば2時間程度でも終わるかもしれません。 一見凄く大変そうなヘッド短縮ですが、やってみた感想は『意外と簡単』でした。 |
● まとめ ● |
1. 『大根下ろし方式』と言う事で粗めなサンドペーパー(私が使用したのは100番のサンドペーパー)を適当な大きさに切る。 |
2. 下が硬い場所に置いてヘッドを伏せた状態で置き、大根おろし宜しく前後にヘッドを動かして削っていく。 (個人的には8mm程度が妥当) 力の加減でより削れてしまう場所など発生するので、平行に削れているか様子を見ながら削る必要有り。 |
3. 削って厚みが増したヘッドの内側を削る。 削る際にはヘッドに蓋を合わせ、蓋の外側を鉛筆等でグルリとなぞって印を付けておくといい。 また、後頭部にある爪の部分は削り落とさずその部分を残すようにして削る。 |
4. 内側だけでなく、外側も蓋とのかみ合いがずれているのでこちらも様子を見ながら整える。 納得いくまで整えたら完成。 |
使用道具 サンドペーパー#100・#240・#1000 スポンジヤスリ#400〜600 セラカンナ 彫刻刀 |
メリット 元の状態で頭が長く感じる場合、自分なりの長さに短くできる。 |
デメリット 旧8番ヘッドは頭の蓋にも厚みがあるので、8mm程度削ってもウィッグを被せた時、ウィッグのラインと蓋のラインを合わせようとすると前髪が長く目に掛かるようになってしまう。 実は旧4番ヘッドも、こちらは削らなくても同じ症状が起きるので上記状態になってしまうのは完全に失敗とは言えないかもしれないが、微妙に不便を感じる事もある。 |