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2006.09.15 SDの身長を低くする:太股編 | ||||
○ カスタムの経過 ○ |
このカスタムはいろいろ危険なカスタムです。 取り返しのつかない失敗をする可能性も非常に高いカスタムだと思います。 メリットもありますが、感じ方によってはデメリットと感じるものもたくさんあるカスタムです。 なお、このカスタムは「虎目式人形庭園様」に紹介されている 『「すわりっこ」への改造』 と言うカスタムを参考にしています。 『「すわりっこ」への改造』は《 人形工房 》内の[ キャストドール等 ]〈 関節の改良とSDの自立 〉に紹介されています。 虎目様のサイト様で詳しく説明されていますので、そちらをご覧頂いた方がより分かりやすいです。 今回のカスタムは、虎目様の『「すわりっこ」への改造』をベースに、『太股を短くする事』を目的として行っています。 |
本題。 今まで、暁の胴をさんざん短くしてきましたが、そうしているうちに足ばかりが長く見えるのが気になってきました。 が、13少女の足の形状をどう見ても、太股を上下どちらから短くする事は不可能そうでした。 そんなある時。 「虎目式人形庭園様」 で紹介されていたカスタムの一つである『「すわりっこ」への改造』が、太股を短くするのに丁度いいのではないかと言う事に気づきました。 『「すわりっこ」への改造』は、太股を2つに切り分けて行うカスタムです。 上下はどうにか出来ませんが、切り分けた切り口なら短くできるじゃないかと気づいてこのカスタムに踏み切りました。 |
まず、薄刃のノコギリと太股パーツを用意します。 上の写真には鉛筆でまるで切る位置の如く線が引かれていますが…。 実は切るとしたらこんな感じ?と戯れに引いただけで、この線で切断した訳ではありません。 実際はこの線の真ん中当たりを狙って切断しました。 |
切断後。 必死になって切り離した切断面は、そもそも切断位置をちゃんと決めていた訳でもないので完全に斜めになっています。 また、下のパーツなど一部ノコギリで切り間違って、切断面付近にノコギリの傷が付いています。 ※ 個人的な感想ですが、普段ノコギリを使い慣れている訳でもない自分は、たとえ線をちゃんと引いてあったとしても、真っ直ぐに切断する事は不可能だと感じました。 ノコギリは左右にぶれるので、力の加減で切り口が斜めに曲がっていきます。 更に切断面以外にも傷を作ってしまいましたし、これが切り離しだけを目的にしていたとしたら取り返しのつかない事になっていました。 |
切断面は決して綺麗に切れはしませんでしたが、私の今回の目的は太股を短くする事なので、これくらいの状態なら何ら問題はありません。 太股を1cm短くするつもりでいましたので、斜め切りも1cmの範囲以内だったら大丈夫です。 むしろ大丈夫だと思ったからこそ、線も引かずにノコギリでアバウトに切った訳ですし。 |
斜めの切断面は、旧8番ヘッドの頭を削った時など、私のカスタムではよく活用している、『大根おろし方式』で平らにしていきます。 手に入る一番荒いサンドペーパーを大きく切って平らな場所に置き、切断面をサンドペーパーに擦りつけて削っていきます。 今回の太股パーツの場合、長さの短い膝側のパーツは割と楽に水平に削れましたが、 長い太股側は水平に削るのが難しいので、ある程度削って全体的に水平に近くなってきたらなるべくパーツの下、根元近くを持ち、擦りつける部分が浮かないように、パーツが水平に立つように持って削っていきます。 |
切断面を完全に水平に削ったのが下の写真です。 短くした事でずれた太さの差もヤスリで削って無くしています。 切断面が完全に水平になったら、削った部分を細かいヤスリでなだらかにしていきます。 切り口が真っ平らになりつるつるです。 |
あとは、「虎目式人形庭園様」の『「すわりっこ」への改造』と同じカスタムをしていきます。 ただ、ビニールチューブの太さは、私は自由自在を入れられるようにしたかったので13mmの物を買ってきました。 13mmのビニールチューブは内径が9mmあり、13少女の太股のゴム穴は元々直径10mmくらいなので、この太さだと組み立てた後、自由自在を入れる事が可能です。 ビニールチューブが入るようにゴム穴を削り広げます。 13mmのビニールチューブの場合、ゴム穴の位置を中央に来るように削ってもチューブが太いので上手く削ればパテ盛りは必要ありませんでした。 ビニールチューブの太さ以外は基本的にやっている事は全く同じです。 必要な大きさに削り終えたらビニールチューブをゴム穴にグイッと押し込みます。 なるべく奥まで押し込めるように、ゴム穴の奥まで削り広げました。 あとは「虎目式人形庭園様」に書かれてある通り、ビニールチューブで切り離した太股を繋げて組み立てて完成です。 こんな感じになりました。 |
が、その後動かしているうちに、粗雑な削りの所為でビニールチューブの軸が動かす時に少しぶれるのが気になりました。 そんな訳で、なるべくビニールチューブと同じ太さになるように、結局パテを盛って軸がぶれないようにしました。 また、暁は結構足を出す服を着せる事がありますし、私自身が結構そう言うとこ気にしいな所為もあって、最初は気にならなかった(足を回した時に出来る)段差が気になってきました。 こちらも段差が無くなるように、ほぼ真円になるように太股を削りました。 お陰で段差は殆ど目立たなくなった気がします。 今回のカスタムは、太股を短く出来た上に、足の表情の幅がかなり広がったので、個人的にはとても気に入っています。 ですが、最初に書いた通り、かなり危険を伴うカスタムですので注意は物凄く必要です。 |
● まとめ ● |
あんまり余計な脱線がありませんでしたし、「虎目式人形庭園様」の『「すわりっこ」への改造』を参考にしたカスタム記事なので、再まとめはしませんでした。 |
使用道具 薄刃のノコギリ サンドペーパー#80・#240・#1000 スポンジヤスリ#400〜600 セラカンナ 彫刻刀 使用材料 ビニールチューブ13mm(ホームセンター園芸用品売り場にて購入) ウェーブエポキシパテ軽量タイプ メンタム |
メリット 太股の長さを自由に変更出来る。 (株)ボークスの純正すわりっこに比べて座った時の足の表現力の幅が大きくなる。 (個人的にはこのメリットはかなり大きいです) 膝の関節を外さず自然なポーズがとれる。 人間が出来ないポーズになるので見た目はかなり違和感があるが、コンパクトにバッグに入れられるようになるので持ち運びは楽。(虎目様のカスタムページより) |
デメリット カスタム危険度がとにかく高い。 斜めにならずに切断する事はかなり困難。 太股の接合部に線が出来る。これは削り具合と角度と距離と影の落ち方によって写真にも写る。 関節を外してとれる無茶なポーズ(正座もどきなど)は接合部が開いてしまうのでとれなくなる。 接合部を真円にする場合、太股の表面をかなり削るので表面にたくさん傷が付く。 |