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2006.06.08 SDの身長を低くする:二の腕編 | ||||
○ カスタムの経過 ○ |
手首側を短くするカスタムの際、二の腕をスタンダード腕と交換しました。 が、その二の腕はやはり本来の持ち主である葛葉に返そう。と1年ほど経った頃思いました。 そんな訳で、今回はロングな二の腕を短くするカスタムを実行してみました。 |
そんな理由でチャレンジしてみた二の腕短縮カスタムですが…。 これは今までで一番繊細?なカスタムでした。 結構身を入れてやらないと失敗必至でした。 と言うことで。 今回のカスタム、『難易度高め』と先に宣言させて貰おうと思います。 事実私は一度失敗してますし、今後も積極的にやりたいとは思えないカスタムですので。 |
………と前置きをさせて頂いたところで本題です。 二の腕を短くする為に。 まず、どれくらい短くするかを決めて、削る辺りに鉛筆で線を引いてみました。 2本ずつ引いてあるのは削りすぎを防止する為です。 左側(付け根側)の辺りまで削る事を目標に、まず大雑把に右側の辺りまで削ると、本来削りたい辺りできちんと微調整して行けます。 が、目的のラインのみに線を引いてしまうと、つい人間の性でその場所まで一気に削ってしまうので、最終的に目的のラインより多く削る結果になってしまうので…。 |
次に印の場所をピンバイスを使ってグルリと穴を開けていきます。 写真のようになるべく細かく開けていきます。 一周穴を開け終わったら、 これは違うパーツをカスタムした時の写真ですが、穴の上に挿すように彫刻刀を当て、写真のように垂直に立てた状態で、彫刻刀の上をトンカチ等で叩きます。(私はメタルラック解体用の巨大なゴム製のトンカチを使っています) 数度叩けばパーツが両断される筈です。 こんな感じ。 |
いらない部分を切断出来たら、後は荒れた切断面を紙ヤスリなどで綺麗に均し、彫刻刀やセラカンナ、精密刀、紙ヤスリなどを使って、手首側のパーツが嵌るように削り込んでいきます。 ここが一番難しい作業です。 一番大切なのは、出来るだけピッタリとパーツの形状が噛み合うようにする事です。 失敗すると見た目が悪くなってしまうのでかなり難しかったです。 また、関節を受ける窪みも削りを失敗出来ません。 肘の関節は無理なポーズをするとすぐ外れて窪みが見えてしまうので、パテ等で微修正すると見目が悪くなってしまいます。 ですので、削りだけで調節していくしかありません。 |
で、慎重に削って仕上げたのが下の写真です。 厚みや窪みの深さと広さ、外側の形状など、今回ばかりは慎重に慎重に削っていきました。 あとは紙ヤスリで綺麗に整えて完成です。 |
最終的にスタンダード腕の二の腕より少し短くしました。 |
● まとめ ● |
今回はあまり余計な脱線がなかったので再まとめはしませんでした。 |
使用道具 鉛筆 ピンバイス1.5mm トンカチ サンドペーパー#240・#1000 スポンジヤスリ#400〜600 セラカンナ 彫刻刀 精密刀(製図用のナイフ) |
メリット 二の腕の長さを自分の好みの長さにする事が出来る。 |
デメリット 手首側のパーツとのかみ合わせをきちんと合わせないといけないので加工が難しい。 腕が短くなる為、SDサイズで作られた服でも、着せると微妙に袖丈が長くなってしまう事がある。 二の腕が短くなると、ポーズを取らせた時、今までと腕の表現力が変わってしまう。 |